息子に病院を拒否された過去の話し
こんにちは!ぽちママです。
息子が不登校になってしばらくしてからの話です。 転換性障害のこともあった我が家では、転換性障害や不登校の解決に向け、医療に頼りたい気持ちでいっぱいでした。 なんとか、少しでも早くこれだという答えを知りたくて、いろいろな本も読みました。
そんな中で気になった1冊の本「子どもの脳を傷つける親たち」。
ちょうどその頃、NHKのプロフェッショナルでのこの本の著者である友田医師を紹介していました。
子どもの脳を傷つける親たち・・・それって私たちじゃない? 瞬時にそう思いました。 だって息子に厳しく接した挙げ句、目の前で「失立失歩」になったくらいだから。
なんとかして友田医師に診察してもらいたい。 傷ついた脳は治るの?治らないの? 治るとしたらどうすればいいの? 知りたいことは山程ありました。
友田医師が勤めるのは「福井大学 子どもの心の発達センター」。
実はここは私の地元。 子どもの頃に「てんかん」を患っていた私も何度か通ったことがあるので、行こうと思えばいつでも行ける病院なんです。
調べたところ、紹介状があれば時間はかかるけど受診が可能でした。
夫と相談して早速息子に話を持ちかけました。 実家もあるし、お父さんもお母さんも行き慣れている土地だから行くのは簡単。 だから一度診察を受けてほしい、と。
ですが息子からの答えは「NO」。 もうこれ以上あちこちの病院には行きたくない、そんな理由だったと思います。
「あなたの脳が傷ついているかもしれない。 それを治せるかもしれない。 だからどうしてもお母さんはこの先生に診てもらいたい。」
そう言いそうになった言葉をグッと堪えました。
その病院には行かないまま1年半が過ぎました。 もし受診していたら息子の脳のMRIを撮影し、傷ついていることを私たち親が確認し、自分を戒め、そして子どもへの関わり方を変えていく流れだったと思います。 でも診察を受けなくても私と夫は変わったし、息子への関わり方も変わった。 息子が病院を拒否したことで、これ以上は医療にすがれない、そういう覚悟もできました。
結局NHKプロフェッショナル仕事の流儀を見ただけでしたが、私たちにはとても考えさせられる題材でした。
息子の脳の傷が癒えていること、それを今もずっと願っています。