自死について思うこと

こんにちは、ぽちママです。

今日は真剣に、慎重に思い出しながら書きます。

「死ぬって言っている人ほど死なない」などという無責任な言葉を耳にすることがあったのでどうしても書きたくなりました。

私たち夫婦に関係のある人の中で、自ら「死」を選んだ人が過去に3人いらっしゃいました。

お一人目は夫の同級生で、私の先輩。 大学を卒業し、地元に戻って一旦就職しましたが、仕事が合わずに退職し、その後しばらくしてからお亡くなりになりました。 まだ23歳だったと思います。 とても明るくて人気者、彼女もとても明るい女の子でした。

亡くなる前日、自宅でご両親なのかどちらかなのかは分かりませんが喧嘩をしたらしいです。 なぜ喧嘩をしたのかは分かりませんが、せっかく大学まで出したのに1年も立たず仕事を辞めたことが何かしら影響したのかもしれません。 計画的だったのか、突発的だったのかは分かりません。 ただ仕事の内容が昆虫の命を扱う仕事で、人によっては拒否反応が強い内容であるようなことを聞きました。そしてそれにより鬱になった、と。 お葬式に参列した夫は「もうご両親を見ていられなかった。」と。 そして大学の先生も含めみんなが後悔したことは「なんでもっと連絡を取り合わなかったんだろう。」でした。

お二人目は私のアルバイト先の常連さんでした。 私は既に大学を卒業していたのでその当時はそこでのバイトはしていませんでしたが、亡くなった時はすぐに連絡が入り、お葬式には参列させていただきました。

その方は一見怖そうなおじさまですが、お話するととても明るく気さくな方。 小さな会社を経営し、家族をとても大切にし、毎日何度もその喫茶店に足を運んでこられてはマスターやママとお喋りをしたり、同業者と情報交換をしたり。 ですが会社の経営状況や、息子の婚姻関係のことで悩みが増えていき、「もう死ぬよ」とおっしゃられるようになったそうです。 そしてある日、「今日がもう最後。」とお話され、その数時間後には自宅で亡くなられました。 奥様がお孫さんを連れて買い物に出た少しの時間だったそうです。 奥様は「1人にするんじゃなかった。」そう後悔されていました。

三人目は夫が以前勤めていた会社の先輩です。 入社した時から良くしてくださる面倒見の良い方だったそうです。 夫はそのあと2回転勤し、さらに転職したので長くお会いしてなかったそうですが、ある日突然電話がかかってきたそうです。 その時はお互い当たり障りのない話をして普通に電話を切ったそうですが、その後数週間後に亡くなられました。

お葬式ではまだ未就園児であろう小さなお子様を連れている奥様が喪主。 そんな家族を残していってしまった先輩が悔しくてならない、夫はそう言っていました。 あとで分かったことですが、夫に電話をくれたときには仕事を辞めていたそうです。 でもそのことを夫にはお話されなかった。 色々な解決できない思いが渦巻いていたのかもしれません。

私の経験上思うことは、こういう人は死なないなどという傾向なんてないということ。 人はどこで何が起こるか分からないし、なにが本人にとって決定打になるか分からない。

命は尊い。 失ってからは絶対に取り戻せない。 命より大切なものはない。

今、自分が生きていること、大切な人が生きていることが何より嬉しいと思います。